ゆるゼラチナスキューブ

4コマまんがとは、すごいものだ。
何がすごいかって、確実に4コマ目に落とさなくてはならないところが、だ。
もしかしたら「私の知っている4コマまんがは、落ちてなくてしかも面白いよ!!。」という人がいるかもしれない。
しかしそれでも、あらゆる4コマまんがは、はなっているはず。
日々、ありがちな出来事を書いたもの。
そのまんがの、いくつか前のおもしろ出来事をかぶせたもの。
一見不条理きわまりないが、何故かドミノが倒れていくように4コマ目にたどり着くもの。
それは、はなっている。
「この4コマ目なんだけど、どう?」と。
そんな中、ここ5年くらい前から、いわゆる「ゆるい」4コマまんが増えてきているようだ。
ちかごろ意識して買ってみている。
もちろんそれが「ゆるさ」が売りの4コマまんがなのかは、いまいちわからないのだが・・・。
・・・それはそれは、ゆるい。
ゼラチンの分量を間違えたゼリーのように。
カレーの王子さまのように。
おばちゃんのストッキングのように。
去年の冬にも着たパーカーのように。
やわらかい壁にあてがってしまった、ねじのように。
衝撃のゆるさである。
本を手に、ちょっと、声に出てしまっている。
「なぁおい、もうちょっと、なんか、なんかだろう!?。」
「そんなに意識してゆるくなくたって、いいじゃないか!!。」
「どういうつもりだ。そんなにゆるくて!!」
ちなみに、僕がいけないのは「意識して買ってみている」ところ。
要は、短期間にいくつもまんがを読んだがゆえに「ゆるさ」の許容摂取量をオーバーしてしまったのだ。
たまになら、いいのだろう。
とにかく、これ以上本棚にゆるいものがあふれるようなら、下痢止めが必要になる。

あけて、しまうのだろう・番外

早朝の無人島。名もない川の中州で首のないサユリの死体が発見される。
死体に近づくこともためらわれるような猟奇的殺人!!。
この難事件に名探偵こんなんが立ち向かう!!。
「遺体の首を切断する。それは、遺体の身元を知られないようにするためだったのです!!。」
「そう、実は死んでいたのは、サユリではなくてノボルだったのです!!」
一同、驚きが隠せない。
サユリが男だったのか、ノボルが女だったのか・・・。
みんなは死体をもう一度見に行きました。
===============
「そう、実は死んでいたのは、サユリではなくてニホンザルだったのです!!」
一同、驚きが隠せない。
毛並みを変えると、ニホンザルもずいぶん人間っぽくなるな・・・。
みんなは死体をもう一度見に行きました。
===============
「そう、実は死んでいたのは、サユリではなくて平和を愛する心だったのです!!」
一同、驚きが隠せない。
そうだった。
僕らの瞳は、昔はもっと輝きにあふれていたはずだ・・・。
みんなはマイムマイムを踊るため、枯れ枝を集め始めました。

あけて、しまうのだろう・2

昨日からのつづき。
【あらすじ】
物語で登場する「箱」は、開くか開かないかの2パターンだ。
読者によっては「うーん、中身そんなん?」と思っちゃうけど、しょうがないか・・・。
箱。
なんかいい感じのものが、入って、もしくは入ってない、かねぇ・・・。
・パンドラが箱を開けると、あらゆる災いが飛び出た。あわてて閉めたが、もう箱の中にはピレパラアースしか残っていなかった。
・お母さんが大事にしていた箱。亡くなる直前に渡してくれた。そっと蓋を開けると、一対のハンドグリッパーが・・・。
・悪魔が封印されているという禁断の箱。封を解き、開けてみようと思ったが、すでに蓋のところにモーラーの入りきらなかった部分が、出ていた。
・・・。
「うーん」となりました。
こんなのだったら、むしろ全然関係ないほうがいいや。
・パンドラが箱を開けると、抜け毛が減りました。
・お母さんが大事にしていた箱、を非破壊検査に回そうと思っていたけど、なくしちゃってた。
・悪魔が封印されているという禁断の箱、だと思っていた箱は、だまし絵だった。
まだこっちの方が、「うーん」率が少なくていいや。
「なにー」率は高いけど。
当ブログっぽく、ゆるく終わり。
ちなみに、今回書いてて思ったのは、物語で「箱」が出てきたら、作者はその扱いについて、かなり明確なターゲットを持っていそう、ということ。
何を入れるのか、もしくは入れないのか。一挙両得はムズいからなぁ。
ということで、僕は「箱」を開けたら抜け毛が減りました、と書く作者を、本屋でよく探しているのだ。

あけて、しまうのだろう

「物語の中で、首がなかったり、顔を傷つけられた死体が登場したら、その死体は十中八九、死んだと思われている人とは違う人のだネ。」
どこかなにか、はるかかなたにて、横溝正史氏がそんなことを言っていた気がする。
そんな扱いらしい。物語の、首のない死体。
読者はそこから「これで得するヤツは・・・」と考え、多変数の方程式を解くように試行錯誤、推理していくのだ。
この、死体と同じような感じのものに「箱」がある。
「物語の中で、箱が登場したら、その箱は開けられてしまうよネ。」
これは誰かが言った、というのは知らないが、誰もがそう思っていることである。
物語において「箱」とは、どうしても開けられてしまうもの。
その中身は
「希望」
「封印されていた悪魔」
「お母さんの思い出の櫛」
「からっぽ」
「老化する煙」
「宝物」
「がらくた」
「2重底になっていて、お菓子の下に小判」
「バネのついたピエロ」
などであるが、とにかく開けられてしまうのである。
ところで、人間とはさもしいもの。
物語のキーとなっていた「箱」の中身が判明してしまうと、なんとなく「うーん」となってしまう。
「うーん、もっと意外性のある、かつ感慨深いものが入っていると思っていたんだけどなぁ。」
ギリシア神話に出てくる「パンドラの箱」は開けられてしまう箱のひとつ。
その結果、中に入っていた災害などが外にもれてしまい、慌ててフタをしたが、箱にはもう希望(絶望という話も)しか残っていなかった、という話だ。
古代ギリシアでは「そうさ、俺たちには希望が残ってるじゃないか」と喜び、あの、布みたいな服を脱いでぐるぐる頭上で回したかもしれないが、現代では少々ハズい感じである。
今では「希望」も感じているはずだ。
「うわー、あの時俺も逃げてれば良かったよ・・・。」
ちなみにこの「うーん」な点、冒頭の「死体」ではそんなことは起きない。
「実はあの時死んでいたのは、サユリではなくてユミだったのです!!」
推理の正否はあれど、心地よい意外性を与えてくれるはずだ。
ところが「箱」ではそうもいかない。
何でも入れられるので「自由度」が高すぎる。
その中から読者が好むものを入れるのは、なかなか大変だろう。
ということで、物語のキーとして「箱」が登場するが、結局開けられることがない、というパターンの話も数多い。
しかしこれはこれで「うーん」となってしまうから、困ったものだ。
今のところ、物語で「箱」が登場したら、その顛末は今のところ2パターン(開ける、開けない)しかない。
そしてそれはどうも「うーん」となってしまうことが多いようだ。
たまには「うーん」もいいけど、ずっと「うーん」はいやだな・・・。
次回、ゆるりと考えてみる。

ちょっといきなりじゃねえか

このブログでも、ときたま触れる、妖怪話。
どうやら僕は、人よりも少し妖怪に詳しいと言えるようで、すでにこの文を書いただけで僕の人生の何割かが失われたような気がして、悲しい。
でも、仕方がない。
事実、ちかごろ水木しげるの漫画の文庫にハマってしまっているのである。
故ありて、あまり紹介などをしないブログだが、今回はちょっと理に反してみようと思う。
「鬼太郎の地獄めぐり」という文庫。
だいたい一話完結。
そんな文庫に収録されているある話は、こんな鬼太郎のセリフから始まっている。
「ねずみ男、地獄へ行ってみようじゃねえか」
いきなりである。
最初のひとコマの、右上かどの吹き出しから、このセリフである。
今まで、こんなにも読者の心を掴む出だし、見たことがない。
どんな名作と呼ばれたものを思い出しても、これに勝てない。
こんなの、国語のテストに取り上げられても、なんら遜色ないと思う。
1.次の書き出しから始まる作品名と作者を答えよ。
「ねずみ男、地獄へ行ってみようじゃねえか」
サービス問題の感ありだが、いい作品なのである。
問題ない。
ところでこの、ちょっと無骨なプロポーズともとれる発言の鬼太郎に対し、当のねずみ男も「そりゃあいいや」と意気投合。
ラストにはそのねずみ男が「善の心」について、らしからぬコメントをぽつり、終わる。
僕は何度も「ねずみ男、地獄へ行ってみようじゃねえか」と繰り返した。
いいなぁー。
この人間界、さすがにおいそれと「ねずみ男、地獄へ行ってみようじゃねえか」、言えるものではない。
「なぁ、二人で東南アジアに住むとされる巨大グワッパを見つけにいこうじゃねえか」
グワッパというものがどういう生き物なのか、巨大と銘打っているということは普通のもいるのかなどの謎は残るが、このくらいのセリフであれば、代替されているだろうか。
ところが、いいなぁと思っていた僕は、その次の話で、ひっくり返った。
お話の一番最初に出てくる人物が放つセリフ。
「なんだありゃあUFOじゃねえか」
どうやらこの世界では、UFOは少々認知されすぎのようである。
夢や希望、未知なものへの恐怖心などを付加しろとは言わないが・・・。
ちょっと、空を飛びすぎているのでないだろうか。
このセリフを見るかぎり。
「なんだありゃあ三高の米倉じゃねえか」
街を歩く高校生と同じ扱いである。
「こうして、ふたりで歩いているだけでも、たのしいね。」
「なんだありゃあUFOじゃねえか」
こ、このセリフなら、いつか言えるのだろうか・・・。
ところが、このセリフを言えるシチュを考えていた僕は、その次の話で、もっとひっくり返った。
最初のひとコマ目の右上かどの吹き出しは、このセリフで埋められている。
「あっ小学生の自殺だ」
お前は井上陽水か何かか。
と、このように3話、しかも最初のセリフだけで、ゆるい小説なんかを吹き飛ばす感が得られたのである。
また、「妖怪」「UFO」「井上陽水」と、当ブログの半年に一回くらい出てくるワードが。
この本、おもろいな。
ちなみに、僕はこの文庫シリーズのおかげで「一反もめんは月に行くことができるらしい」という知識も得た。
どこかでぽつりと言うので、よろしく。

湯気のむこう・その2

昨日からのつづき。
【あらすじ】
人はラーメンを食べるとき、たぶん斜め45度くらいに視線が行くと思うんだけど、何見てんだろ?。
例えば、である。
誰かがラーメンを食べる瞬間に、その斜め45度に「メジャー」もしくは「かたつむり」を置き、すぐに取り上げるということを行ったとする。
ラーメンを食べていた人に問うてみよう。
「あなたの前に置かれたのは、メジャーでしたか?、かたつむりでしたか?」と。
僕は、彼がどのように答えるかを言い当てることができる。
十中八九、「え?」だ。
そう。
ラーメンを食べる瞬間、僕らは目を閉じないまでも、視覚はほぼ遮断しているようだ。
よって、その瞬間に10円玉が転がろうが、チョロQが走ろうが、すごく小さなアルマジロが通ろうが、実は見えていない。
「僕らはラーメンを食べるその瞬間、何を見ているのだろうか」
この深遠な疑問の解答は「僕らはラーメンを食べるその瞬間、斜め45度をちゃんと見ていない」となると思われる。
ちなみに、ラーメンを食べるときに何かをちゃんと見てしまっていたら、それはラーメンを食べているとは言えないだろう。
それは「何かを見ながら、ラーメンを口に入れながら、生きながら」だ。
お前は勉強しながら足やせポーズをする女子中学生か。
だめだ。こんなにも「ながら」では。
ラーメンを食べるときくらいは、ラーメンに集中したいものである。
ところで、超能力者にはラーメンを食べてもらうのはどうか。
湯気のむこうのESPカードは、単に裏返されているときよりも「強い」かもしれない。
単に裏返されているカードを当てられるより。
「え!?、ラーメンを食べる瞬間だけ、その斜め45度のところに置かれるカードを模様を当てたの!?」
真実味が増します。
さらに、その当てたカードが「波」だったりしたら、僕は番組のセンスをビンビンに感じるね。

湯気のむこう・その1

以前から考えていたことなのだが、僕らはラーメンを食べるその瞬間、何を見ているのだろうか。
ちょっとそのときを動作してほしい。
箸を持ち、れんげを持ち。
準備は整った。
目の前にあるどんぶりに箸をつっこみ、麺を引き上げる。
あつあつだ。
だが躊躇はしない。
腹が減っているのだ。
れんげも使わず、その麺を口に持っていき、ひとすすり。
↑この瞬間である。
今、こちらでも動作してみたところ、だいたい斜め45度くらいに、ぼんやりとしたまなざしを送っている感じになった。
考えてみると、真正面を見ながらラーメンを食べる人を見たことがない。
そんな人は気味悪いし、してる本人もあご部分がぬれぬれだ。
多くの人は、あごぬれぬれはいやなのである。
また、目をつむって食べている人も見たことがない。
捕食動物には、捕食の瞬間、目を保護するためにまぶたもしくはそれに相当する膜で目を覆う動作を行うものが多いかもとの、知らない人からの手紙。
僕らは、ラーメンを食するときに目を保護する必要がないことを体得している。
もし保護する必要があるとするならば、よほど「こしの強い」麺であろう。
と、このような消去法の中、斜め45度のみが残されたのだ。
ということで、冒頭の疑問「僕らはラーメンを食べるその瞬間、何を見ているのだろうか」は、
「斜め45度を見ている」という解答になる。
ほんとか?
まぁ、それほど面白くならないけど、実はこういう説もあるよ、という方向へ。
つづく。

俺の混沌、12月。

以下2008年 カレンダーの回想です。
2007年 カレンダー
2008年 カレンダー
【12月1日 今までの憎悪と悲哀を、パイでやさしく包みました。】
:ジブリっぽいパイで、とか書こうと思ってたのに、今スマスマでそんなんやってたから、いいや。
【12月2日 カッパーフィールド曰く 「セロはハンバーガ屋から多額の謝礼をもらっている」】
:来年もカレンダーやるとしたら、必然的に、カッパーフィールド氏にはもう少しひどくなってもらうこととなる。
【12月3日 七福神におけるえびす様は、実は鯛の方が本体であるという噂。】
:ちゃんと文献読んでないわけよ、文献。
【12月4日 料亭の席にクラッカーをひとつ置いておくだけで、日本政治はおだぶつさ。】
:そういう微妙なバランスのもと、日本は成り立っているのである。
【12月5日 「ドラえもんのしっぽはスイッチであるという説が知られているが、触ると手に赤いのが付くということは知られていない」】
:ちゃんと文献読んでないわけよ、文献。
【12月6日 僕のこころの中にもクリスタルがあるのに、FFの主人公達が取りに来ない。】
:僕の場合、手前に中ボスなどもいないのに、である。
【12月7日 人生ゲームが、血判状どうこうにまで発展。】
:子供がどうこう、くらいには、みんななっているはずだ。
【12月8日 「はじめてのおつかい」が放送されるとき、「はじめてのおつかい」予備軍が既にいることを忘れてはならない。】
:ということで、次なる番組が放送されるのは決定なのである。
【12月9日 この川辺のハイキングコースでは、よくおじさんとおばさんのつがいが目撃されます。】
:仲いいよね。
【12月10日 ドアのちょうつがいが壊れたので、もうリフォームしかない。】
:あとは、家を出るしかない。
【12月11日 視線ニッチについては、忍者専門学校をおすすめする。】
:一見たくさん人がいるように見えて、ニッチはあるんだ。
【12月12日 マナーモードに設定されていないケータイは、アグレッシブモードであると言える。】
:です。
【12月13日 ラム肉を買ってきていたのを忘れていたら、冷蔵庫のなかでマトンになっていました。】
:冷凍庫では、なりません。
【12月14日 中国4千年の歴史と言えども、れんげの手持ち部分に「スープ流れ溝」があるという構造的欠陥には気付いてはいまい。】
:いないよ、いない。うん。
【12月15日 「通勤快速」は「通勤」と「快」を両立させた、働く人たちの鑑だ。】
:中の人が鑑かどうかはわからないが。
【12月16日 いまさらだけど「オホーツク」っていう響きも、すごいことになってるよ。】
:慣れとは恐ろしいものである。
【12月17日 スケジュールをこなすには、この時点で北半球を武力制圧していないとマズい。】
:で、結局のばしのばしになっちゃうんだよなー、おれたち。
【12月18日 世界の破滅は、この時期の秋葉原から始まる。】
:ちなみに創造も始まります。
【12月19日 この時期に赤いものを身につけるのは、少々サンタを意識しすぎである。】
:多いんだよこの時期。サンタに対抗意識持つヤツ。
【12月20日 この時期に黒いものを身につけるのは、少々サタンを意識しすぎである。】
:多いんだよこの時期。サタンに対抗意識持つヤツ。
【12月21日 むかしむかしじゃなくても、あるところにおじいさんとおばあさんはいる。】
:うっかり忘れやすい事実である。
【12月22日 血液ドロドロ度チェックは、ミルククラウンができるかどうかで判定します。】
:今見ると、それほどでもないね。
【12月23日 街のイルミネーションをたよりに、勉強する日々】
:いい話が展開されそうである。
【12月24日 男達は、ダルビッシュを目指して歩んでいけばいいんじゃないかな。】
:ゴールが見えて、なによりである。
【12月25日 100円パーキングに見られる、ソリと偶蹄目の足跡。】
:風情があります。
【12月26日 街なかで つまづくだけで 手に入る 俺とお前の ドキワクストーリー】
:つまづいてはいるのだが、お前部分がいない。
【12月27日 開発されたテレポーテーション装置を偽装するため、政府はそれを旭山動物園のあざらし館に設置した。】
:あのあざらしたちも、まさか自分が旭川と海を行き来しているとは思うまい。
【12月28日 「すいません。スプーンじゃなくて、この人の信念を曲げてもらえませんか」「生体は、ちょっと」】
:年末は10chが楽しい。
【12月29日 「すいません。硬貨じゃなくて、僕の手にたばこを通してもらえませんか」「じゃあ、この書類にサインしてください」】
:危険な手品なのである。
【12月30日 必要なときに限って「2008年メガネ」が見つからないんだ。】
:「00」が続くのって、今後あまりないんだ・・・。
【12月31日 年明け間近における遠くの暴走族が放つ爆音が、季語に。】
:どうもありがとうございました。カレンダー回想おわり。

貫く悲哀の11月

以下2008年 カレンダーの回想です。
2007年 カレンダー
2008年 カレンダー
【11月1日 長い試験期間を抜けても、雪国であった。】
:僕はまだ、トンネルに入ってない。
【11月2日 運動会の翌日、教室はさわやかなサロンパスの香りに包まれていた。】
:その次の日も、だった。
【11月3日 ホテルの部屋に着くたびに、額縁の裏をチェックする、あいさつ。】
:ちょっと楽しみなんだよね、これ。
【11月4日 亀が線路に入り込むのは、かなり練った計画の、結果である。】
:いつもあそこらへんで頓挫するんだ、計画。
【11月5日 貞子「どこに行ってもギャーギャー言われる、そんな時代もありましたよ。」】
:今は寝かせどきかも。
【11月6日 どんなに期待されたとしても、コアラには、ただ寝ることくらいしかできなかったのである。】
:寝てるばかりでも。つらいんだ、コアラだって。
【11月7日 青春。僕らのこころは、いつだって姉歯物件だった。】
:コメントいらず。
【11月8日 良心の呵責が、視認できるほどに育ちました。】
:コメントいらず。
【11月9日 ハエが僕を見て、食欲を覚えるシーズン。】
:なんか怖いな。
【11月10日 ハエが僕を見て、食欲を覚えるリーズン。】
:なんかもっと怖いな。
【11月11日 金さん!!。そろそろ例のヤツ、お願いしますよ、例のヤツ。】
:出しづらい。
【11月12日 年末格闘技スペシャル「ついに!!。オセロゲームにあの、グレー参戦!!」】
:ちょっと、視聴率かせげるんじゃないだろうか。
【11月13日 除霊効果つき写真立て】
:かなりスマートなバランスの上に立っていて、いいと思うのですが。
【11月14日 ビールにつられるナメクジたちは、その味を全身で感じることができるだろう。】
:たぶんね。
【11月15日 ペルシャ猫「俺が膝の上にいないとあいつ、貫禄出ねぇんだ。」】
:社長さん、そう思われてますよ!!。
【11月16日 ヘレン味あふれる西川家。】
:なんだ。なんでもあふれることはいいことだよ。
【11月17日 このウミホタル、モールス信号でSOSを発してるぞ!!。】
:いろいろ考えられそうなシチュ。
【11月18日 火だるまさんがころんだ。】
:かなりいいと思ったけど、もうみんな知ってんだなー。ざんねん。
【11月19日 あれ、お前の今の動き、鳥獣戯画っぽかったよ!!。】
:こないだサントリー美術館に見に行ってきました。
【11月20日 すっかり 静かだ やるせなす】
:(湖畔の ようだね やるせなす)
【11月21日 目くばせ けなげだ 石井ちゃん】
:(がんがん いこうよ 石井ちゃん)
【11月22日 そんなことより電車座席の足元から暖かな空気が出ているか、が問題だ。】
:まぁ、この季節くらいから問題ではあるね。
【11月23日 この店は新装開店をやりすぎているので、もはや新装する場所が無い。】
:こころがまだ残ってる。
【11月24日 「明け方の地震ですと、およそ3件、上の階の人がなわとびをしているという誤報が入ります」】
:不思議な事に下の階の人がどうこう、という誤報はないんですよ。
【11月25日 ダイレクトメール from カナダ? ♪】
:そんな感じの歌が、むかしむかしありましたとさ。
【11月26日 「効きが悪い」と、両腕の血管にクロスで覚せい剤を打つ男性。】
:気持ちとしては左腕に打ったのを、右腕から吸う、みたいなことになるのがいい。
【11月27日 どんなに厚く、のり付けをしても、所詮はのりのやることですから。】
:けど、ときどきすごく必要になる。それがのりである。
【11月28日 最後の一本だから。そう言ってホッチキスの針の先を研ぐ匠。】
:孤高である。
【11月29日 君を1000%にするくらいなら、僕が1/10になるよ!!。】
:なかなかいいんじゃないでしょうか。
【11月30日 財布のぶ厚さのほとんどは、絆創膏が占めています。】
:こんないい人は、たぶん聞かれてもいないのに「あぁ、これは絆創膏で分厚いだけですから」とか言うんだろう。

10月イズム、主張

以下2008年 カレンダーの回想です。
2007年 カレンダー
2008年 カレンダー
【10月1日 音楽を聴こう。背もたれを直してから。】
:けっこう重要である。
【10月2日 俳句を書こう。小学校のときの筆を探しだして、水にもどせる硬さかどうかを確認してから。】
:筆で書こうとは本格的だが、小学校のときのかー。
【10月3日 本棚を片付けよう。離婚届を出してから。】
:整理。
【10月4日 もう寝よう。雪山で遭難したから。】
:僕が遭難したら、これを「そんなこと、書いたっけなぁ」と、思い出そうと思います。
【10月5日 出馬しよう。古い友人達を「遊びいこう」と誘って、何人来るかを確認してから。】
:おおよその見当はつく。
【10月6日 ゲームをしよう。やることが地球温暖化について考えることくらいしかないから。】
:顔を洗った。歯も磨いた。朝ごはんも食べた。となると、あとは地球温暖化くらいだな、問題。
【10月7日 釣りをしよう。ミミズを素手で触れるようになったら。】
:魚を釣るのはすげー楽しいが、ミミズの件があるので、楽しいになってしまう。
【10月8日 お風呂に入ろう。服を脱いでから。】
:あ、合ってるじゃん!!。
【10月9日 マフラーをしよう。服を着てから。】
:こ、これも合ってるじゃん!!。
【10月10日 歌を歌おう。誰にも聞かれていないことを確認してから。】
:近所の人に「お風呂に入っているときの歌、うまいわねー」と言われたことがあります。
【10月11日 そうだ、京都に行こう。】
:言わずと知れた名コピー。なんか困ったときは、ぽつりと言うといい。
【10月12日 DVDを見よう。予告編でテンションを上げないようにしてから。】
:いや、テンション上げてもいいが、その予告されたDVDを買ってみたりすると、予告編の方が面白かったりする。
【10月13日 折り紙をしよう。知人が入院してから。】
:そんなこと言わずに、折ったらどうだ。
【10月14日 スキーをしよう。スキー板がスノボ2枚じゃないことを確認してから。】
:この確認は、家を出る前じゃないとだめだぞ。
【10月15日 本を読もう。金目のものを外してから。】
:何かの、気の引き締めである。
【10月16日 ケンダマをしよう。玉がラディッシュでないことを確認してから。】
:どこにでも穴開けられるし、濡れるしな。
【10月17日 車に乗ろう。ハンドルが抜けないことを確認してから。】
:線路上の高圧電線に凧。こんな漫画的なことが起こる昨今。確認しすぎることはない。
【10月18日 逆立ちをしよう。ネクタイを外してから。】
:さもないと、かなしいことになる。
【10月19日 みんなも、色々な数を掛け算してみよう。じゃあ、またね。(またね?。)】
:最近、NHK教育テレビを見ていない。
【10月20日 テレビを見よう。枕を用意してから。】
:こいつ、見ながらうたたねしようという魂胆である。・・・うらやましい・・・。
【10月21日 思いっきり泣こう。カメラをセットしてから。】
:記録、なのか・・・?。
【10月22日 自転車で坂を下ろう。自分の制御できるスピードで。】
:理にかなっている。
【10月23日 メガネをかけよう。防寒対策として。】
:寒い日に自転車に乗ると、風の冷たさで、目がやられます。
【10月24日 星を見よう。恋人を作ってから。】
:それが星見の醍醐味ってやつだ。相手は醍醐味てないだろうが。
【10月25日 空を見よう。3Dメガネを外してから。】
:この世には、3Dメガネを外さないと見えないものもある。
【10月26日 思いっきり走ろう。知らない人が追ってくるから。】
:大人になって思いっきり走れるときといったら、こんなときくらいしかないのではないだろうか。
【10月27日 ごはんを食べよう。 【ごはんを食べよう国民運動推進協議会】】
:だって。
【10月28日 窓を開けよう。誰もこちらをうかがっていないことを確かめてから。】
:最近、近所でゆうたろうに似た人を見かけました。
【10月29日 鍋にしよう。ケータイの電源を切ってから。】
:ちょっといいコピーじゃね?。
【10月30日 凧揚げをしよう。近くに電線がないことを確認してから。】
:僕はこんなことも書いていたのか・・・。さっき書いちゃったなぁ・・・。
【10月31日 明かりをつけよう。部屋に誰もいないから。】
:確かに。つけとこう。