境内

神社や寺を訪れたときのたのしみと言えば、人の願いをのぞき見ることである。
でも最近は、時期のせいもあるか。
絵馬には受験関連のことがらが多くて、ひとつ味にかける。
「僕以外の人の願いをかなえてください。」
というのがあったりしたらいいのだが。
周りの絵馬が欲望のかたまりに見えること、うけあいだろう。
僕の想像上、薄命の美少年が書いたことにしておく。
寒い日に神社に行って風邪をひき、薄命なのだ。
「トーシューズに画鋲を入れないでください。」
というのがあったりしたらいいのだが。
そこに奉られている人が入れてました、みたいになっている。
僕の想像上、薄命の美少女が書いたことにしておく。
画鋲の傷がもとで、薄命なのだ。
流行っている寺社には、絵馬がすずなりだ。
それをかなえる方も疲れると思うので、癒し的な願いを書いたものも入れてあげたほうがいいのだ。
上記のトーシューズの件などは、「へへ・・・。おれじゃねっつーの!!。」
というツッコミが聞こえるかもしれない。
こころの耳で聞け。
もし聞こえたら、「ですよねー」と言え。
ともだち、ともだち。
ちなみに僕が今まで見てきた絵馬で秀逸だったのは、
願いメイン部分に、かまきりが卵を産みつけていたものだ。

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