洗手 2

昨日からの続きです。
【あらすじ】
オトナは、手が汚れてちゃ、ダメだ。
以前、土を掘ることとかを、を書いた
この話でミソとなる部分のひとつは「おとなの手が汚れていたら、変だ」という点であると思っている。
==========
このあいだ、髪を切断するため、駅に向かっていたとき。
自転車のペダルがやたら軽いことに気づいた僕は、すぐにチェーンが外れていることに気づき、いやだなぁと思った。
それは、自転車のギア部分にチェーンをつけなくてはならないということであり、イコール自転車のギア部分についている黒い油をニベアニベアすることを意味している。
そして、この油は洗ってもなかなか取れず、石鹸に対しても、子猿を奪われた母猿のように強いのだ。
しかたないので、手を汚しながらもチェーンをはめていく。
黒い油は、ハンバーグを作るときのひき肉油のように、半端なく手につくのだった。
でも、このとき僕は油断していた。
駅で手を洗えばいいや、と思っていた。
それまでの辛抱だ、と。
ところが、期待は裏切られた。
皆さんも覚えておかれたほうがよいと思うのだが、近頃の駅には石鹸がない。
固形の石鹸はもちろん、液状の、なにやら緑色のやつもないのだった。
美容室の、予約した時間が迫る。
そのまま電車に乗ることにした。
電車の中で手が使えないのは、なんとつらいものか。
つり革が、つかめない。
本が、読めない。
ケータイの意味が、ない。
頭も、かけない。
シートにべとーって塗りたくる、勇気もない。
ヘリから垂れるはしごにも、届かない。
理想の自分にあとちょっとで、届かない。
お金も、ない。
ここぞというときに、ふでばこに消しゴムがない。
入れたはずの水着が、ない。
希望もない。
水筒に、一滴の水もない。
そして・・・
★最後のオチ的なヤツは、下の5つから、自由にひとつだけ選ぼう!!。
1.もう、どうにも止まらない。
2.ラララ人生、アン、ドゥ、トロワ。
3.このあいだ「幹てつや」って言葉をテレビで聞いたときは、うれしかったな。
4.最近23時過ぎからの10chのゆるさが、なんだか楽しみでね。
5.あの山の方から、光が、びゅーっと、ね。びゅーっと、来たんですよ。
これまたしかたがないので、手のにおいをかいだり「自転車の油で、どれほど指紋が残るか」で遊ぶしかなかった。
結局、行く駅の全てのトイレには奇跡の水グリーンウォーターは存在せず、美容室の時間も過ぎてしまった。
よって、時間を2時間ずらしてもらうことになり、その分、さらに僕は彷徨しなくてはならなくなったのだ。
手は汚れたまま。
犯罪者の気分であるが、このように手が真っ黒に汚れる犯罪というのは、せいぜい「銭湯の煙突にチン入者あらわる!!」のようなものくらいだろう。
続かなかった、俺の書きたい気持ち!!。
続く。

「洗手 2」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    「ラララ人生、アン・ドゥ・トロワ」が気に
    入りました。あとニベアニベアも。
    続かなくても、おもしろいから合格です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です