最初×最初

今ではもう更新されているかもしれないが、人類最古の化石のひとつとして「ルーシー」と名づけられた骨格がある。
こないだそれについて話す機会があったのだが、その帰り道「ルーシー」の話について、ポイントが2点あるな、と僕は感じた。
ひとつはその猿人(アウストラロピテクス?)に名づけられた「ルーシー」という名前だろう。
その由来は、ビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」だったと思う。
発見されたときに流行ってた曲で、その調査団が歌っただか聞いてただかして、名づけられたはずだ。
何かの本で読んだことがある。
この話が全て事実かどうかは知らないが、本ブログにおいて重要なのは、この化石を発見した調査団が、猿人に「ルーシー」と名づけることに抵抗がなかったか、という点である。
日本人は、「ルーシー」はグラマラスな金髪美人であるという認識で、だいたい一致している。
一方、猿人というと「サルからホモサピエンスへの変遷図」みたいなやつの、だいたい2番目?3番目のクリーチャーではないだろうか。
残念な事に、我々が彼らに名前をつけるとすると確実に全文字「ザ、ダ、バ行」で構成されるだろう。
これらの点において「ルーシー」の件は、我々日本人に、自ら持つどちらかの固定概念(ルーシー=グラマラス or 古代人はバ行で)を捨てなければならないかもしれないことを知らせるのだ。
海外の人たちは、ルーシーという響きと猿人のイメージをどのように思っているのだろうか。
もしかしたら、天変地異に対してアルファベット順に人の名前をつけたりする外国もあるので、ある意味日本人よりも自然を愛しているのかもしれない。
となると、例えば「ルーシー=みぞれ」とかのイメージを持っていると考えられる。
もちろん、みぞれにグラマーもバ行も関係ない。
そして、例のみぞれがハリケーンでも猿人でも、同じようなものなのだろう。
よって、我々の持つ固定概念は2つとも捨て去るべきで、調査団がルーシーと名づけたのも、むしろうなずけると言えよう。
明日へ。

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