朽ちた先客

男「ここのコーヒーはステップ3を省いた分、少し長めにドリってあるんだ。」
彼の話を聞きながらカップを置こうとしたら、うまく置けずにこぼしてしまった。
男「ここのカップ、取っ手のところに細かい装飾がしてあるから、指から外しにくいんだ。」
男「ここのボールはすごく高級で、コントロールもしやすいんだ。」
彼の話を聞きながらボーリングのボールに指を入れようとしたら、何かが詰まっていた。
男「ここのボール、穴のところに細かい装飾がしてあるから、指から外れにくいんだ。」
えー・・・。
追記
ステップ3を省いた分、少し長めにドリってある

最後の打席

良かれと思ってやってしまったことが、結果的に失敗だった、というのはよくあること。
よく見られるシーンとして「取って付けたシャレ」が挙げられると思う。
?
「君に恋しているんだ。魚じゃないよ。」
このようなパターンのことを口走ってしまい、午後5時から11時くらいまでの記憶がなくなった経験のある人は多いのではないでしょうか?。
?
A「それって、セクハラだよ。」
B「なんだよ?、セクハラって?。」
A「セクシャルハラスメントだよ。」
この例でBが黙ってしまった場合、よろしくないのはAだろう。
相手に合わないことを言ってしまったため。
もちろん、本気でBに怒りを伝えたいときは、効果テキメンかも。
ところが、上記のような瞬間氷河期なものでも、その人の持つパーソナリティによっては逆転満塁ホームランとなることも多い。
?
「君に恋しているんだ。魚じゃないよ。」
「え?なにそれ?。おもしろくな?い。」
「よし。じゃあ夜ご飯でも一緒にどう?。」
?
A「それって、セクハラだよ。」
B「なんだよ?、セクハラって?。」
A「セクシャルハラスメントだよ。」
B「よし。じゃあ夜ご飯でも一緒にどう?。」
見事なホームランです。
このようなタクティクスを布石として使う人もいるはず。
タイミングや場所。
相手や文化、国際化、美しい水の惑星、地球。
これらを鑑みれば、「取って付けたシャレ」も失敗しません。
追記
このまえ、僕が使いそうになった「取って付けたシャレ」は
「かなりタイムリーな情報だったんだよ。ヒットじゃないよ。」
でした。
そのとき、なんか分からないけど、「ヒットじゃないよ」がやけに寂しく感じたのです。
・・・「ヒットにしといたろうや・・・」
鑑みた結果、言うのをやめたのですが、思い出すたびに「ヒットじゃないよ」が胸をきゅんとさせるのです。

俺の後ろには、立つな。その2

昨日からの続きなので。
しかし、この「油断」から、万人が手を挙げて喜ぶようなものが生まれてくることもあるはずである。
「油断」した人が見つけたものが、「油断」していなかった人にとって青天の霹靂のようなものであった場合。
第三者の登場により、パワーバランスが一気に崩壊するのだ。
例えば、どこぞの会議室で「飴の新製品」の商品名を考えていたとする。
ポイントは
「さわやかな味」
「口臭をおさえる」
「ノンカロリー」
である。
「爽やかスッキリ飴」
小さく「ノンカロリー」と印刷。
これでとりあえずは丸く収まるはず。
しかし、家族関係、愛人関係と色々油断していた部長が、さらに「油断」していた。
「くちびらき、というのはどうかね?。」
「口開き」
・・・用も無いのに口を開きたくなるくらい、口臭もなく、さわやかであるということか・・・。
会議室は静まり返るだろうが、社員達の心の中は騒然としている。
「妖怪みたいで怖い。」
「ノンカロリーに触れないのは何故。」
もちろんこの例は僕が「油断」しているため、適切なものとは言えない。
だが、似たようなことがおきてうまく転がった例は、商業などにかかわらず結構多いのではないかと考える。
ビオフェルミンという商品のCMでは、「おなか急降下」というフレーズが登場する。
これとて、社員に紙を渡し「何か書いて」と依頼したら全て「おなか急降下」と書かれてあったわけではあるまい。
もしかしたら上記のような流れがあったのかもしれない。
今、僕は「油断」している。
「使える」と思う言葉が、出てきているのだ。
「ねむくなる成分」
先生の話。
何かのエッセイ集のタイトル。
ハンドルネームなど。
「含まれておりません」と組み合わせると、かなりいけると思うのだが、いかが?。
追記
僕が知らないだけで、みんな使っているとしたら、恥ずかしいなぁ。

俺の後ろには、立つな。その1

人間、こうも日々をただ過ごしていくと、どうしても「油断する」瞬間というものが出てくる。
ここでいう「油断」とは、別に車に轢かれたり、バイクに轢かれたり、自転車に轢かれたり、セグウェイに惹かれたりするとかいう方面ではない。
例えば、「今年の夏は、はいからバディ」というコピーが、どこからか発信されたとしよう。
はいからバディ。
2007年4月現在において、「来てはいない」言葉だ。
このコピーを受信した人のほとんどは、聞き流してしまうか、「ヘンなコピーだな」と少し思うだけだろう。
しかし、「油断」をしているとそうはいかない。
「えっ。はいからバディ・・・?。・・・よ、良くね・・・?。」
もちろん、上記の「・・・」では、彼は思いのほかいろいろ考えるのである。
「はいからって、今がちょうど寝かせどき?、それとも旬?。」
とか
「はいからな体型って、ちょっと想像できないな・・・。でもその分からなさがコピーとしては人の目をひくかもな・・・。」
とかである。
そして、総合的に「イケる!!」と踏んでしまうのだ。
ところが、結果はそのときの社会、文化にそぐわないものとなる。
彼は「油断」してしまったのだ。
ちょっと前に香水をどうこうする話を書いたが、その時期、僕は油断していた。
「人から花のかおりがするのって、考えてみたらおかしい。」と思ったのである。
外見
:ヒト、女性
:ヒヤシンス
かおり
:同一
ヒヤシンスの香水はないと思うが、こういうことだ。
外見、かおりのみの点を考慮する。
我々男の子がヒヤシンスに対してどきどきしたり、気をひくためにいじわるしないところを見ると、女性に対して意識するのは「外見>かおり」ということになる。
そして、上記の結論が出たあたりで「あぁ、僕は、「油断」していたな・・・。」と気付き、結論は「いいかおりの人は、良い」という事実に露と消えるのだ。
明日があるさ。
続く。

王座は1ドアにつき2箇所

ものまねをするとき、何と言うかは、ものまねのうまさよりも重要にちがいない。
例えを、いかりや長介で考えてみよう。
どこぞの2人が、何かしらの覇権を争っていた。
ある日、神秘的なことがおき、「いかりや長介ものまね」のうまい方が権利を掌握できるということになった。
決戦場に向かう2人。
そこには一脚の机。
机上にはくちびるが1セットある。
それを見るやいなや、シゲルは走り出し、装着。
ジャッジ用カメラの前に立ち、自信に満ちた顔で開口一番
「母さん。どっかに俺のペーパーナイフあったろ」
視聴者「・・・(な、なにーっ!?)」
その後、何の細工もせずにカメラの前に立つヨウコが、ひと言。
「だめだこりゃ」
このように、ものまね対象の持つ外見的特徴がうまく表現できなくても、そもそも異性でも、セリフでどうにかなる。
ヨウコは、だめだこりゃの瞬間、電車のドアの横スペースを獲得できたのである。
この例では「だめだこりゃ」以外で太刀打ちするのは、かなり難しいかもしれない。
シゲルが「だめだこりゃ」を思いついていれば完全勝利だったのだが、今回は及ばなかったようだ。
「青島!!」だったらどうだろうか。
わかるけど、やっぱりだめだこりゃの圧倒的な数値(何かの)には勝てないだろう。
「ブー!!」
そもそもブーを呼んだシーンなど思いつかないし、これだけでは不正解のブザーとなんら変わらない。
もちろん、
「我々は、生と死という相反する属性を象徴する不安定な存在である」
などではものまね以前の問題であるし、
「アジャパ!!」
では色々と最悪である。
やっぱり、だめだこりゃなのである。
して本題。
土曜日にやる「途中下車の旅」とかいう番組のナレーターは、よく聞くボイスである。
聞いたことのある人は分かると思うが、それはそれは、まねされ、まねしやすい声だ。
最近、彼のものまねをするときに言うべきセリフを番組中で発見した。
「あのまあるいのが、フランスパン?」
かなりいい。
「おやおや見栄晴さん、今日はどちらへ?」
今思いついた、「っぽさ」を詰め込んだセリフと比べてみても、遜色ない。
このセリフでそれっぽく言えたら、たぶんオファー来る。
※以前、ミッキーマウスのものまねについて書いたことがある。
(思わず口にする、美しい言葉)

この気持ち、カウンタ越しに届け。

「マスタード抜きにしてください。」
ドトールのホットドッグはおいしいのですが、マスタードが苦手な僕は注文のたびに、これをいうことになるのです。
「かしこまりました。」
数分後、できたと呼ばれたので取りにいくと、そこにはマスタードのみかかったホットドッグが2つ。
・・・かしこまってないやん。
しかも、ホットドッグにとって重要なファクターであるケチャップがない。
・・・逆かしこまりましたやん。
と、このように相手に何かを伝えるというのは、案外難しい。
ヘンな話、人間としての経験を積むほど「相手はこう考えるんじゃないか」「相手はこう言いたかったんじゃないか」というのが働いて、ヘンなことになるのだ。
とにかく、「マスタードなし」が「マスタードのみ」と伝わってしまったのだ。
うーん。ざんねんだ。
しかも、2本か・・・。
どういう風に言えばよかったのだろうか?。
「ご注文は?」
「ホットドック2つで。ところで・・・」
1.「ケチャップのみでお願いします。」
2.「もう、ほんと僕、黄色いヤツが大嫌いなんですよ。例えば信号。なんですか、あの中途半端な主張は。青信号点滅でも同じことが言えるなら、そもそも黄色信号はいらないんですよ。また、僕の携帯は表面がいろんな色を発するんですけど、黄色の時だけ、何をこちらに伝えたいのかがわからない。青は着信。赤は留守番再生とかなんですけど。どういうことなんですかねぇ黄!!。そして、この意見を、君がホットドッグを通じてどのように反映してくれるか、楽しみです!!。」
3.「マスタードっていうと、マスタードガスですよね。第一次大戦でドイツ軍が使用していたびらん剤で、からし臭があるからイギリス軍がそう呼んだらしいですよ。それにしてもびらん剤って、本当にダメですよ。うん。そもそも戦争がダメですよね。うん。ダメだ。でも、そんな戦争がはびこるこの世の中にも、リコピンっていう体にいいものがあるんですよね。」
4.メモを渡す
「何でも細かくチクチク言う人」が周りにいないでしょうか。
彼らは以前、マスタードのみのホットドッグを出されたはず。
追記
マスタードって、おいしいやないか・・・。

懺悔室、もれる光。

7942「アイスクリームがおいしくて、しょうがないのですが。」
神「そういうふうに、しておいた。」
7942「日々、悲しいニュースが多くてつらいんですが。」
神「やっぱり?。」
7942「CDとかDVDをケースに戻さないクセがあるのですが。」
神「うん。」
7942「ルビー・モレノって、誰でしたっけ?」
神「もう少し、具体的に。」
7942「すいません。ルビー・モレノって、どっちでしたっけ?」
神「お前の中に、モレノ候補はどんだけおんねん。」
7942「どうも、ありがとうございました。」
神は、ゆっくりとうなずいたようだった。

1/6の生存確率

先生「これは、君のためを思って、言っていることなんだよ。」
生徒「わかっていますよ、先生。「お前はこのクラスの句読点だ。」と言ってくれましたしね。」
先生「む、昔のことはおいといてだね・・・。とにかく、がんばりなさい。」
生徒「わかりました。「お前は雨にぬれた湿布みたいだ」と言われましたしね。」
先生「それも昔のことだぞ?。今は、そんなことは忘れるんだ。重要なことだけ考えていればいいよ。」
生徒「そんなことを言っても、先生から学んだこと全てが重要なのです。」
先生「ごほん。痰が絡むな・・・。まあ、がんばりたまえ。」
生徒「はい。どんなことがあっても、がんばるつもりです。」
先生「・・・、君。僕に呪いかけてない?」
生徒「そんなことありません。このように、先生は私のために面談まで行ってくれていることdeath死ね。」

グリル! グリル!! グリル!!!

中学のとき、「girl」を「gril」と書き間違え、笑われたことがあった。
僕が一般的な中学生でよかった。
もし大統領だったら、ポテト騒ぎとなるだろう。
もし副大統領だったとしても、ポテト騒ぎだろうし、中統領だったら大統領に怒られていたはずで、副中統領なら小統領のせいにしてしまうに違いない。
小統領ならヒーローを追い詰めるも倒すのに失敗、黒幕にビビビーってやられていたかもしれないし、副小統領なら、しょうがないかと思われていたはずだ。
「grilじゃ、グリル、焼くやつじゃんか!!。」とツッコまれた。
つづりとしては「grill」らしいけど、まぁグリルです。
この出来事を思い出すと、ちょっと悔しくなる。
そのとき、うまい具合に言い返せなかったからだ。
今なら・・・、ということで考えてました。
この場では、「gril = grill」と考えてよいこととしよう。
「マイ・グリル」
マイ・ガール。
女の子が主人公で、切ないカワイソ系の名作。
おそらくマイ・グリルも、グリルと主人公の間で切ないストーリーが展開されるだろう。
舞台は十中八九フリマ。
「ボーイ ミーツ グリル」
色んなメディアで見られる文句も、この場合は金物屋か、家電製品量販店のみ有効なはずだ。
「グリルフレンド」
日本人が思っている以上の意味を持ったりするヤツだが、この場合も多様な意味を持つはず。
日本だと魚系か。
「グリルスカウト」
意味を失って久しいが、これもイメージとしては金物、家電系か。
「フラグリル」
もう、原型がなくなりだしました。
ハワイでグリルで、もう海辺のKONISHIKIしか思いつきません。
そして、もう僕の中で「ガール」とつくものがなくなりました。
少ないなガール!!。
今唐突に思い出されたぞ「治りたガール」!!。
医薬品系のCMで、誰か言っていなかったか?。
それとも、落語か何かか!?。
「風邪ひきとかけまして、性同一性障害ととく」
「そのこころは」
「男であっても、治りたガール!!」
とけてねーよ!!。
こころの中の落語家のやろう!!。
この、落語家のやろう!!。
この、落語家のやろう!!。
こんなやついたら、「山田君、ざぶとんとそいつ、持ってって」となり、晴れて山田君昇格となるであろう。
おや。
僕の体が、寝たガールだ。
ん?。
こいつは何気に、アレだ。
みんなは、あんまり使うなよ。寝たガール。

男って、ロマンチスト。

ある田んぼでは、使っていない時期(要するに、今とか)に花を植えて人を呼ぶのに利用したりする。
「チューリップ祭り」みたいなものがやっていた。
まだ時期が早いらしく、チューリップは、田んぼというキャンバスに花びらという絵の具を点々と垂らしている。
それでも集客力はあるらしく、人々は、田んぼという稲とかを植えるための場所に黒髪という、まぁ頭をざっと50から60人分水平移動させている。
誰だって、ひらけた場所で天気がよければ、気持ちいいもんだ。
ふと、看板が目に入った。
「チューリップ摘み」。
チューリップを摘んで、どうしろと言うのだろうか。
僕だけかもしれないが、「摘む」というと、茎、しかもかなり花に近いところからちぎってしまうイメージ。
おそらく「茶摘み」の影響。
なんかざんねんだ。
もし「チューリップ摘み」がそういうものだとしたら、摘む人はどのような使用法を知っているのだろうか。
僕は湯船に花を浮かべ、ロウソクの灯りのもと「愛は勝つ」をぼそぼそ歌うことくらいしか思いつかない。
まぁ、おそらくはチューリップ全体をくれるのだろうと思うので、
「チューリップ摘み(全体)」とかにしてほしいところ。
また、
「チューリップを根元から、どうぞ」とかだと親切だ。
さらに、
「スコップ貸します」等で意図を暗喩してもよいだろう。
でも、
「チューリップ根こそぎ」
「植物体の採取」
とまでなると、さすがに度が過ぎている。
それなら「球根直売」のほうがいい。
それにしても、この人ごみの中に、なぜ喪服の一群がいるのだろうか。
こういう場合、黒が点々と色づく花を映えさせるのか、花が彼らを浮かせるのか。
どちらにしろ相乗効果は期待できない。
そんなこんなの田んぼワールド。
「チューリップ摘み」の近くにはもうひとつ、看板が。
「やさい摘み」。
・・・収穫って書けや・・・。
追記
「ロマンティックな本」を探すため、本棚を対象に検索。
自室にロマンティックなものは皆無であることが判明。