私の、ハリガネムシに関する知見

昨日からの続きなので。
【あらすじ】
友人のAくんがハリガネムシを見つけた
Aくんが指差した先には、水溜りがあるだけ。
僕は、それが何を意味するのか、全然分かりませんでした。
「何か、動いてる!!」
ちょっと興奮しつつも水溜りには近寄らないA。
水溜りで動くものといったら、はぐれアメンボくらいのはずだが、それらしいものは見当たらない。
寄ってみる。
何もいない。
いや、なんだか不自然な波紋が見える。
でも、なんにもいないのだ。
「あっ、この、細くて黒いヤツ!!」
またしてもA。
今思うと、彼とハリガネムシは何かしらリンクしていたのかもしれない。
確かにいた。
細くて黒いヤツが一本、水の中で動いていた。
太さは輪ゴムくらいで、長さは30cmくらい。
帯には短いし、たすきにも短そうで、幅も足りないくらいだ。
もちろん、ハリガネムシのことなど、全く知らない。
知らない人の家の庭での、未知との遭遇。
子供は、知らないことを増やすのが得意だ。
ただ、子供は、こういうシーンでは大胆な行動に出やすいもの。
「水の中でうにうにしているだけなので危険はなさそう。」
指で触ろうとしてみた。
すると。
突然、その細いヤツが、鎌首をもたげてきたのです。
ヘビがそうするように。
そして、あわてて指をそらすと、そのそらした指にあわせて、その「頭と思われる部分」を正確にトレースしてきたのです。
ここで、昨日から話してきた「ハリガネムシ」は、「ハリガネムシのようなもの」に変わります。
僕は「ハリガネエキスパート過程」を選択していないので、ハリガネムシが
・鎌首をもたげる
・哺乳類の体温に反応する
といった人間を不快にさせる動きをするかどうかが分かりません。
寄生虫というのは、寄生相手を段階をへて変えていく生き物なのですが、その寄生相手に哺乳類がいたら、その体温を感ずる能力は必要かもしれません。
しかし、ここで重要なのは、当時の僕らの印象です。
「何だかよく分からない細くて黒い動くものが、僕らの動きにあわせて動いている」という点。
こいつは怖い。
人が僕を目で追えば、「お、気があるんかいな。」となります。
猫が僕を目で追えば、「え、何か霊ついてる?。」となります。
犬が僕を目で追えば、「散歩はまだ。」となります。
ライオンが僕を目で追えば、「ボクオイシクアリマセン」となります。
これらは、目やら動きやらで、言葉がなくてもどうにか次行動を予測できるわけです。
でも、「何だかよく分からない細くて黒い動くもの」は、なにしろ「何だかよく分からない細くて黒い動くもの」なのです。
そんなヤツが、こちらの動きに同調する・・・。
僕もAも、触ることもなく逃げ出したのは言うまでもありません。
後日。
脚色した脚色した。
だいぶ脚色しました。
僕としては「家の前で待っていた」までがギリギリだと思ったので、話としては「すごい速さで追いかけてくる」でしめました。
帰り道。
一緒にいたO君が一言。
「爪のあいだとかから、ビュルーって入られなくてよかったね。」
・・・な、何を言い出すんだこの子は・・・。
でも、上記。
>「あっ、この、細くて黒いヤツ!!」
>
>またしてもA。
>今思うと、彼とハリガネムシは何かしらリンクしていたのかもしれない。
もうAは、侵されていたのかもしれない・・・。
ハリガネムシのようなものに関する知見、おわり。

「私の、ハリガネムシに関する知見」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ハリガネムシを見たことのない自分にとっては、この記事は恐怖新聞そのもの。
    コワイワ。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    もし、ハリガネムシじゃなかったら、むやみにハリガネムシの印象を悪くしていると言える。
    でも、こんなことでは、ハリガネムシは弱音を吐かないと思う。

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