鬼は外、かたきは内その2

【昨日からの続きなので。】
あらすじ
敵討ちの旅も、もう2年。
妙之進と助次の旅は、佳境を迎えるのであった・・・。
「では助次。あの男に着物を譲ってほしい旨を伝えてきてはくれまいか?。」
「それはできません。」
「なぜ。」
「私は、男色の気があるとは思われたくないのです。」
「しかたない。他の「かたき」を探すか。」
「そうしましょう。」
「妙之進さま!!。あの男の鞘、血で濡れておりますぞ!!。」
「む。あの血、父上のものか!?。」
「まぁ、2年前ですし。」
「しかも、かなりの手足れと見える。」
「この間の話、聞きました?。敵討ちの「白石のおしず、おおばば」チーム、返り討ちにあったそうな。」
「私もその話を思い出していたところだ。」
「妙之進さま!!。あの猫、こちらの様子をうかがっておりますぞ!!。」
「いきなりだな。いきなり、超えちゃいけない壁、越えたぞ。」
「敵に壁なぞございません。どうなさいます?。」
「では、こちらも壁を越えさせてもらうが、そもそも殺生はいかんよ。」
「妙之進さま。色々と振りましたが、現在「かたき」のシンボルですら打てないありさま。どうなされるおつもりか?。」
「だから着物もらっておけばよかったのだ。」
「そうだ。妙之進さまの、そのホクロを打ちましょう。気になっていたのです。」
「確かに、このホクロはあの一件が起きたときあたりに突然生じた、ような気がする。さては、こいつが元凶であったか・・・。」
「思い立ったがなんとやら。いざ、勝負!!。」
「でも、切れんな。」
「何故ですか!!。」
「だって、この部分だけ切るってなっても痛いし、ヨーロッパのどこかでは、肌の白さを際立たせるからか「美の種子」とか言われているのだぞ?。」
「・・・しかたありませんね。では、とりあえず「美の種子」について、考えてみましょう。」
ご主人と私、助次が旅を始めて2年。
方向性が合っているのは、確かだと感じた。
とある夏の日。

「鬼は外、かたきは内その2」への4件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    「妙之進さま!!かたきは仇のほうが良いと思いますぞ!!」

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    あだ討ちって、何かかたき討ちっぽくない気がしますんで。

  3. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    物書きのこころゑ5条
    読み手に誤解を招くような漢字は使わない。
    どうしても使いたい場合には初めにルビをふること。
    いじょー。

  4. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    敵でも、誤解はまねかんやろー。
    たぶんね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です