避難訓練その2

昨日からの続きなので。
あらすじ
「鼻の穴を広げる」というコミュニケーション法を人類に先駆けて習得した7942。
しかし、久々の広げで、何か違和感をおぼえるのであった・・・。
出てこないガチャガチャ機を前に、僕は道行く人へ、無言の意思表示「広げ」を披露した。
その、顔の中央にそびえたつ峰に意識を集中、黒洞々たる闇に支配された穴を、徐々に広げていく。
ガチャガチャの前で呆然と立つ僕をみてゆく、みんな。
僕の「気にしてないよ」シグナル、受け取ってくれたかい?・・・。
そうして「野球が下手な人のバッティングセンター」並みに一方通行のシグナルを不特定多数に発信したのち、事件は起きた。
・・・???。
鼻の穴を広げたのはいいけど、どうやって閉じたっけ・・・。
あまりに久しぶりなので、閉じ方を忘れてしまったのである。
いや、もしかしたら以前から閉じ方なんてなかったかもしれない。
力を抜けば、自然な具合になっていたのかもしれない。
でも、それすらわからない。
力を抜いても、なんだか鼻に違和感。
なんだ、この感じは。
ボクサーの人なんかは、鼻を折られることがあるかもしれないけど、とりあえずこの件とは関係ないな・・・。
とりあえず、触ってみる。
とりあえず、付いていることは確認できたので、微調整してみる。
鼻の微調整。
生まれてはじめてだ。
鼻を高くしたくて、シリコンか何かを入れたら、こんな調整が必要かもしれない。
朝起きたら、目の下とかに移動しているのだ。
いや、それどころではない。
「広げ」状態なのか、「休止」状態なのか。
それすらわからない。
今でも、その感じは続いている。
こんなことになるなら、日ごろから気をつけておくべきだった。
して、タイトル。
訓練は重要だ。
いざというとき、「私、走るときって左足からだっけ!?」とかなる。
心して。

避難訓練

僕には「鼻の穴を広げる」という、プロフィールに載せるにしてもだいぶ下になるであろう特技がある。
ものがものだけに頻発させることでは無い。
しかし、あるシチュエーションになったときにやることがある。
例えばこんなとき。
最近のお店では、ゲームの購入をする場合、その箱のみが陳列されており、それをレジへ持っていくケースがほとんどだ。
その箱をレジに持っていくと、店員さんは裏でゲームソフト本体を探しはじめる。
その際、なかなか商品が見つからないとき、申し訳なさそうに店員さんは「ちょっとお待ちください。」と言うのだ。
この瞬間である。
僕は、「いいんですよ。」、「気にしてません」とか、単に「はい」の意味を込めて、鼻の穴を少し広げます。
シェイクスピアが理解できても、この広げが理解できる人はいない。
この間、ガチャガチャをしたら、モノが出てこないことがあった。
これは、人間が試される。
店員さんに言うのか、黙っているのか。
今回は、モノが300円ということもあり、言った。
それにしても、ガチャガチャでのこのようなシーンは、購入側としても心苦しいものがある。
例えば、レジでおつりを間違われたら、レシートとおつりの整合性を比較すればよいのである。
しかし、ガチャガチャにはレシートがない。
お金を投入したという証拠が、少なくとも購入側としては「ない」と思ってしまうのである。
(もちろんそれ以前に、物理的な理由により、お金を入れたのにたまっころが出てこない)
後々、ガチャガチャ本体に入れられた100円と、中身の数を比較すれば分かるだろうが、それには手間がかかる。
このような客が店に現れた場合、店としてはとりあえずその証言を信ずるしかないのである。
(ガチャ本体に、その手のことがわかる装置がついていれば話は別だが。)
ということを考えると、こちらも心苦しい。
しかも、そのガチャガチャは店の出入り口にあるため、「ガチャ出ない事件」の終始を他の客に見られているのである。
なんだ、このプレイは。
・・・こんなときは。
広げるしかないな。
そういえば、広げるのはかなり久しぶりだ。
できること自体、忘れていたくらいだ。
よし、鼻先に意識を持っていって・・・。
このとき、あんな凄惨な事件に発展するとは、誰が予想だにしたであろうか・・・。
凄惨でも事件でもないのは明白だが、明日へ続く。
追記
「僕しかいない」→「牧師甲斐ない」との誤変換。
牧師さんには申し訳ないが、このように誤変換ワールドは広がっていくわけです。

関係者各位

「アイボン」関係者および「アイボンっぽい製品」関係者 各位
7942です。
いくつか質問させてください。
・商品のイメージキャラクタとして「目玉のおやじ」を採用しない理由がありましたら、教えていただけないでしょうか。
「目玉のおやじ」入浴シーンの使用は、商品戦略を左右する重要なファクターと考えられます。
・上の質問に関連するのですが、目に当てる「キャップ」を数種類つくることは可能でしょうか。
コレクターズアイテムとして購買意欲を刺激するような効果が期待できます。
可能である場合、シークレットはぜひ茶碗にしてください。
・「キャップ」の底部分に、極小の万華鏡を付属することは可能でしょうか。
以上、よろしくお願いします。

画竜点睛その3

前日の続き。
目の輝きが保険の対象になっていて、頭を「ギュッ」っとやられた感じの、虫歯のあるイノセント無知青年アンドスとの何気ない会話。
アン「上司に言われたんだけど、ビジネスマナーを身につけるって、どういうこと?。」
「”デビルサマナー”の隠語だから、六芒星を書くためのチョークを身につけとけってことや。」
アン「何!?、この「うずらの卵」って。小さい!!。」
「あぁ。それは「たまごのこども」や。」
アン「うわー。あの、すごく早く動く乗り物は?。」
「ジェットコースターと言って、あれに乗る人はみんな時計を持っとる。コーストが終了したら、スタッフの人の時計と見比べて、どれだけ時間がずれるかの実験をしとるんや。」
アン「なんだ!!、この、象という生き物は!!。」
「あの鼻の動きだと、3人がかりだな。」
アン「あの、道に立ってる赤いのは?」
「ポストと言って、日本版の「真実の口」や。見ろ、手首切られた人の返り血があんなに。むせ返るようやな。」
アン「モノゴコロがつく、っていうのは、どういう意味?。」
「ん?。アンドス、聞き間違えてるぞ。それを言うなら「Mごころ」や。」
アンド「ねぇ。生きる意味って、人によって違うのはなぜ?。」
「「何ごころ」を持つかによって、変わるんや。」
そんなアンドスも、今では帰化して「安堵済」に。
同僚から、なんとなく癒される名前であると認識されている。
2007/3/26
>>このように対照的な例がありますが、自分の友達とかで考えると、やっぱり何か抜けている人物の方が面白いと感じます。
抜けすぎるのも、困り者ネ。
画竜点睛、終わり。

画竜点睛その2

前日の続き。
すごくかっこよくて、頭もいいが、香水のことを全く知らないキヨヒコ君との毎日。
キヨヒコ「あれ?。今通り過ぎた女の人、花のにおいがした!!。」
「あれはな。花束を自分の体に打ちつけるというストレス発散法や。」
キヨヒコ「あれ?。今日のおとうさん、何か、ヘンににおうなぁ。」
「じゃあ、だいぶオーラが満ちてきてるな。」
キヨヒコ「あのおばちゃんの集団から、ずいぶんきついにおいがただよってきた!!。」
「こちらに敵意を持っているようだな。」
キヨヒコ「あれ?。今日のサヤカちゃん、甘酸っぱいにおいがする。」
「写真部でわたがし食べてきたのよ。」
キヨヒコ「あれ?。この席、いいにおいの他に、ほてってくるような気がする。どきどきしてきた!!。」
「近くに女王アリが来とるんや。」
キヨヒコ「売人はヨウコだな。くさいもん。」
「それは分かるんか・・・。」
そんなキヨヒコも、今では麻薬捜査官。
同僚から「犬並み様」と呼ばれている。
明日は、「目が輝いていて16頭身、今までに出たチョコエッグのおまけを全て暗記しているが、いろいろと全く知らない友人」をクリエイト、いじってみます。
追記
「じゃあ、だいぶオーラが満ちてきてるな。」のオーラを、オーラ力(ちから)にするかでちょっと迷いました。

画竜点睛その1

容姿端麗、頭脳明晰。
なんでもござれの完璧人間では、主人公はつとまらない。
というのは、よく言われること。
確かにストーリー上、人間として弱いところとかがないと、のっぺりした展開になることが多そうです。
「救い」というイメージを対象として考えると、
自宅→優勝→遠征→優勝→地球→宇宙→別次元→全体的に救う
みたいな感じ。
でも、それだと面白くないので、ウィークポイントみたいなのが必要かもしれない。
「救い」というイメージを対象として考えると、
自宅→地球→「宇宙から見ると、地球って青いね・・・。」→自宅→こたつ→鬼ごっこ→「君を守る!!」
くらいに抑揚があるとよさそうだ。
今、何も考えずに書いたものを見ると、やけに「うる星やつら」臭がするのは何故か。
ともかく、アンバランスな感じの人のほうが、色々と広がりそうな感じではあります。
でも、三国無双というゲームでは、完全超人っぷりが、いいらしい。
話によると、100人くらい、ぼー立ちしている敵を切りまくる遊びらしい。
冒頭の人物像は、ゲームではタチまくるらしい。
このように対照的な例がありますが、自分の友達とかで考えると、やっぱり何か抜けている人物の方が面白いと感じます。
ということで考えついた人物像。
「カッコよくて頭もいいけど、香水のことを全く知らない友人」をクリエイト、明日いじっていこうと思います。

よりみち

何か書くとき、よく思うことが、いかに「よりみち」する内容に仕上げるかということ。
皆さんもあるのではないでしょうか?。
誰かと話をしているとき、ぽつんと頭に浮かぶなにか。
でも、話の派生として考えると、黙っておいた方が喜ばしかったりすること。
よりみち上等
こころは純情
夢にまで見た武道館
うなるオルガン
きしむ教壇
歌う教師の存在感
唐突に現れたのは、今の僕の「ぽつん例」。
喜ばしいのは、せいぜいブログに載せるところまでだ。

リーンカーネーション

デパートや一部の駅のお手洗い場では、水と洗剤が自動で出るようになっている。
おそらく2つセンサーがついており、例えば水の方に手をやると蛇口をひねらずとも水が出、手を引っ込めれば止む。
今では当たり前だが、僕はいつも感心する。
何故かというと、蛇口ね。
今までは、蛇口をひねって、手を洗った。
すると、我々はもう一度、蛇口をひねらなくてはならなかった。
手を洗いたいくらいだから、手は汚れている。
その手で蛇口をひねるので、蛇口は汚いはずだ。
なのに、もう一度それに手を触れなければならないという事実。
僕は手を洗うたびに、因果というか、理というようなものを感じていた。
(同様のものを、ハンドソープの押す部分にも感じている)
そこにきて全自動である。
トイレから出たときは、ほぼ無菌状態であると言っても過言だ。
そこまでは行かなくとも、十分清潔感は得られている。
我々は、因果という鎖を断ち切ることに成功したのだ。
でも。
今日、いつものように手を洗っていると、思わぬことが。
手の位置がヘンだったのか、センサーがイカれたのか。
洗剤と水が同時に射出である。
永遠に生まれてくる泡。
容赦なく流しまくる水。
色んなタイプの人間のいじりやすい事象が、ここにも。

鬼は外、かたきは内その2

【昨日からの続きなので。】
あらすじ
敵討ちの旅も、もう2年。
妙之進と助次の旅は、佳境を迎えるのであった・・・。
「では助次。あの男に着物を譲ってほしい旨を伝えてきてはくれまいか?。」
「それはできません。」
「なぜ。」
「私は、男色の気があるとは思われたくないのです。」
「しかたない。他の「かたき」を探すか。」
「そうしましょう。」
「妙之進さま!!。あの男の鞘、血で濡れておりますぞ!!。」
「む。あの血、父上のものか!?。」
「まぁ、2年前ですし。」
「しかも、かなりの手足れと見える。」
「この間の話、聞きました?。敵討ちの「白石のおしず、おおばば」チーム、返り討ちにあったそうな。」
「私もその話を思い出していたところだ。」
「妙之進さま!!。あの猫、こちらの様子をうかがっておりますぞ!!。」
「いきなりだな。いきなり、超えちゃいけない壁、越えたぞ。」
「敵に壁なぞございません。どうなさいます?。」
「では、こちらも壁を越えさせてもらうが、そもそも殺生はいかんよ。」
「妙之進さま。色々と振りましたが、現在「かたき」のシンボルですら打てないありさま。どうなされるおつもりか?。」
「だから着物もらっておけばよかったのだ。」
「そうだ。妙之進さまの、そのホクロを打ちましょう。気になっていたのです。」
「確かに、このホクロはあの一件が起きたときあたりに突然生じた、ような気がする。さては、こいつが元凶であったか・・・。」
「思い立ったがなんとやら。いざ、勝負!!。」
「でも、切れんな。」
「何故ですか!!。」
「だって、この部分だけ切るってなっても痛いし、ヨーロッパのどこかでは、肌の白さを際立たせるからか「美の種子」とか言われているのだぞ?。」
「・・・しかたありませんね。では、とりあえず「美の種子」について、考えてみましょう。」
ご主人と私、助次が旅を始めて2年。
方向性が合っているのは、確かだと感じた。
とある夏の日。

鬼は外、かたきは内

敵討ちって言うと、かっこいいかもしれないけど。
やるほうは大変なのだ。
まず、敵を見つけるのが一苦労。
それができずじまいで、しかも帰る場所もないから一生放浪するような人も結構多い。
それに、返り討ちってのも、十分考えられる。
ご主人と私、助次が旅を始めて2年。
もう、飽きてきた。
とある夏の日。
「妙之進さま!!。あすこで団子食う男は、敵ではありませぬか!?。」
「いや、似てはいるが、違うな。」
「妙之進さま!!。あすこでかんざしを選ぶ男は、敵ではありませぬか!?。」
「いや、似ていないな。」
「妙之進さま!!。前から歩いてくる男の着物は、敵と同じではありませぬか!?。」
「確かにそうだが、それがどうした?。」
「妙之進さま。辻斬りの一件から、2年が経ちました。敵の風貌も変わってございましょう。そんなときは、むしろ顔立ち以外の特徴を探さねばならないときもございましょう。」
「間違いというのもおこるであろう。」
「妙之進さま。敵討ちの旅に出てから、もう2年が経ちました。時代も風俗も変わり、人も変わるのです。」
「ふむ。」
「妙之進さま。もはや、我々が探しているのはあの男ではございません。そもそも、その男のちゃんとした記録もございません。我々が探しているのは、「かたき」という、ある種のシンボルで、クリーチャーなのです。」
「ふむ。確かにこの2年間、我々は愚直なまでに男を捜してきた。しかし、その記憶も、記録も曖昧だ。まだ、確かと認識できた衣装を敵とするというのも、わかるな。」
「左様にございます。」
「では、あすこの団子屋で、「シンボル」と「クリーチャー」について、もっと適切な語句がなかったか、考えてみよう。」
続かなくてもよさげだけど、つづく。