イノセント・デツドウ

部長「木本君、ちょっとこの仕事頼むよ。」
木本「わかりました。」
部長「あと、大変だろうけど、これも頼むよ。」
木本「部長、これはちょっと・・・。」
部長「なんだね?。」
木本「先日体調がよくなって、会社に復帰したばかりです。仕事にブランクがありますので。」
部長「あぁ、そうだったね。すまない。でも、もうそんなブランクは感じさせないよ?。」
木本「ありがとうございます。」
部長「おーい、村山君。」
村山「なんでしょう?。」
部長「この書類の整理、頼むよ」
村山「それは、ちょっと・・・。」
部長「なんだね?。」
村上「先日ずっと見つからなかったメジャーをタンスの裏で見つけまして。やっと自分の胴回りを測れると意気込みましたところ、鉄製のメジャーがあまりに冷たくて思わずレンジに入れてしまいました。すると、メジャーがオレンジの光の中、回るんですね。ゆっくりと。それを見ていると、何だかさっちんのことを思い出しまして。」
村上「さっちんは小学校のときの友達でして。とにかく横断歩道を渡るのがうまかった。さっちんの赤いランドセルは、ゼブラゾーンによく映えた。えぇ、本当によく映えていましたよ。」
村上「でも、実際はさっちんなんて存在しない子どもだったんです。私の妄想でした。小学校の楽しい思い出のほとんどが妄想、いや、捏造だったんです。自分をだますための。もう、小学校の思い出は消えてしまいました。だから、ちょっと私、人生にブランクがありますので。」
部長「ほんとだー。」

ポケットを叩けばいいじゃない!!

僕の姉は立ち止まり、脱いだ靴を逆さまにし、振り始めた。
何度やっても、砂利が入ってしまうのだと言ってる。
ちょっと昔の話だけれど、どこかの少女の目の中から、真珠か何かがいくつも出てくるとかいうのがあった。
その真偽や科学的な可能性はさておき。
残念なことの姉の靴からは真珠は出てこないのだ。
もちろん、クリスマスプレゼントもガラガラヘビも出てこない。
砂利だけだ。
そっと、自分の上着のポケットに手をやる。
おかしい。
夢がない。
片方は?。
おかしい。
チューインガムがない。
あぁ、違うや。
これ、違うパターンや。
ポケットを叩いてみる。
おかしい。
ビスケットが入っていない。
あぁ、勘違いだ。
これ、勘違いパターンだ。
早速スタバでビスケット的なものを購入。
ポケットに入れ、力強く叩いた。

あんこうの季節

石持「そういえば、ナイフと短剣の違いは、片刃か両刃かの違いらしいぜ?。」
どうも僕は石持のことが好きになれない。
別にひどいヤツじゃあないけれど、ちょっと場違いな雑学を披露することがあるのが、困るところなのだ。
今日の僕は、ちょっと虫の居所が悪い。
意地悪してみるか・・・。
「じゃあ、ナイフと短剣で、同じ点って何だろ?」
石持「そりゃあ、攻撃力が上がる点だよ。」
バカにした質問なのに、普通に答えられてはなぁ。
適当にごまかすか・・・。
「じゃあ、ナイフと日本刀の違いは何かな?。」
石持「リンゴの皮のむきやすさだな。」
「短剣と探検で同じところは?。」
石持「読み方だな。」
「じゃあ、違うところは?。」
石持「読み方以外だな。」
「ナイフとワイフで違うところは?。」
石持「ナとワかな?。」
「じゃあ、同じところは?。」
石持「錆びるところかな?。」
「あー。ひどいこと言うんだー。言ってやろ。」
石持「俺は、嫁にとって空気のように必須の存在でありたいと思っているんだけど?。」
「そう・・・。それ、冠婚葬祭とかの本には載せられないね。」
石持「そうね・・・。」

鼻とちり

最近、鼻腔の何かを刺激する何かが蔓延していて困る。
むずがゆくてしょうがないのだ。
花粉はこの時期、あまり無さそうだ。早過ぎる。
日によって症状の重さが異なるので、うんたらダストでもないと思う。
とか書いていても、私の鼻をくしゃ魔が襲う。
ん。
何か思い出した。
いつか早朝に来てくれた、小鳥の足には筒が付いていた。
筒の中を見ると手紙が。
くしゃみをする時、ヒトはどうしても目をつむってしまう。
これは、くしゃみ時に目が開いていると飛び出てしまうからだ、と。
本当かどうかは分からないが、
実際に目を押し出すようにするびっくり人間(おばちゃん)がいた。
また、甲状腺の病気の症状には「目の突出」なるものがあるそうだ。
くしゃみパワーは侮れないもののようだ。
確かに花粉症の季節には、くしゃみのし過ぎで疲れてしまうことがある。
地面に向けて絶え間なくくしゃみをし続けたら、飛べるんちゃうんか、私ら。
おならよりはいけそうだ。
とか考えていたのが災いしてか、くしゃ魔に負けた。
大きくくしゃみをする。
ん?。
今、何か、くちびるに触れたぞ・・・?。
別にモノを食べてはいない。
あの、ときどき口から出てくる何ともいえない白いねちょねちょしたヤツも無さそうだ・・・。
もしかして、
衝撃波?。
どうりで。
この季節、ヒトよりもくちびるの荒れがひどいと思っていたんだ・・・。

宇宙戦艦999

いやっほーーーーぅ!!。
ここに来る人、「さなぎ関連」で来る人多すぎ!!。
みんな廊下に立ってなさい!!。
こら、そこの古代進くん。
何で僕のパソコンは「お店に行く」が「お店にICU」と変換されてしまうのか、答えなさい。
あっ、こいつ。
波動砲のつまみ、取っていきやがった!!。
スイッチが切れなくなるぞ!!。
逃げろ!!。
飛んでイスカンダール!!。
35歳くらいの人向けネタのおかげで、おばちゃんから熱視線。
ああっ!!。
なぜか波動砲と熱視線が、対等!!。
漆黒の宇宙(そら)に光の直線。
そして、その上を問題なく走る汽車!!。
う、美しい・・・。
デスラー総統の顔色も、また元に戻ってきたようだ・・・。
あ、ちなみにもう少しで地球着くから、準備してね。
ヤマトって、こんな話。

傷心のタパ

でも、タパは知らないふりをすることができませんでした。
思わずぽつりとつぶやきました。
ずっとひとりぼっちだったタパの生活は、自分の思い出との生活。
いつも歩く歩道。
物心がつく前からあった本。
いつか、どこかの写真。
自分の居場所。
どれひとつ欠けてはならない、たいせつなものばかりでした。
だから、初めての生きものに出会ったときも、
たいせつなものがひとつ、ふえるのだと思いました。
でも、タパは知らないふりをすることができませんでした。
その生きものは自分と同じ形をしていたのです。
「この世界の空気は、とても濃厚だったんだ。ぼくは、おぼれそうだ・・・。」

主人公になったり、なられたり。

誰か、殺し屋か何かに追われたとき、もしも崖があったら挑戦してもらいたい。
崖と気付かず走りぬけ、空中をじたばた。
両手を挙げて落ちるという偉業を。
一回振り返るくらいの時間があるのがベストだが、なかなかできないだろう。
誰か、みすず学苑の関係者か何かに会ったとき、時間があるなら聞いたもらいたい。
なぜ広告に縄文風味を持たせるのか、を。
鉄アレイを耳にあててあげるのがベストだが、失礼だろう。
誰か、転んだりして恥ずかしい思いをしている人を見たとき、勇気があったならやってもらいたい。
直後にもっと豪快に転んでほしい。
両手をポッケに入れて、容赦なく路面と接吻をしてもらいたい。
相手の恥ずかしさを帳消しどころか、自分のことは棚に上げて友人に報告しまくるくらいの話題性、ドラマ性を出してもらいたい。
誰か、殺し屋か何かに追われている人を見たとき、もしもルームランナーを所持していたなら・・・。

文章にも矯正器具を。

今日は友達につまらないことを話してしまった。
いつか書いたけど、コクーニングという考えがある。
悪い意味もあるらしいけど、たまには家で、こもりまくり。
資金と時間をうまいこと使って家でのんびり楽しくしようという感じもする。
家と学校、会社の最短距離を結ぶ毎日もいいけど、たまには活きのいい本でも買ってみるといい。
だけど。
ぼくたちわたしたち、アクティブエイジ。
夢見る少女じゃいられない。
/*
あの家を見てごらん!!。
臆病に様子を伺う、私が見えるから。
さなぎになってるのもいいけど、外はこんなにいい天気。
もうそろそろ羽化してもいいんじゃない?。
さぁ、出かけよう!!。
出発のときが来た!!。
*/
おっといけない。
例の”耳をすませば”病だ。
本当にすましたら、モールス信号が聞こえることはこのブログにも書いたが、油断したら耳にまつわる別の病気が出てしまうのである。くわばら、くわばたおはら。
ということで、ちょっとは動けよ、俺の体、という流れになったのである。
僕はいつか、スカイダイビングというものをやりたいと思っている。
それを思い出したので提案したらお金も時間もかかりそうだとなってしまった。
先ほどの、自分なりのコクーニングの概念とはだいぶ反対。羽化しまくりである。
しかも、羽化したらスカイダイビングは要らないんだろう・・・。
それにしてもスカイダイビング。
いかなる空間能力を駆使しても把握しきれないだろう高度で試される自失の恐怖とある種の感動!!。
楽しくないはずがない。
コーヒーを飲もうと思って入った喫茶店で、コーヒーゼリーを食べながらそんなことを考えていた。
でも、ジェットコースターに乗れない人間がスリーツーワンで飛行機から飛び降りてもいいのだろうか?。
ちょっと、飛躍しすぎかもしれない。
ホップ、ジャンプである。
とか考えていると、スカイダイビングを却下した無洗米くんが「ダイビングはやったことある」とはじめた。
「スキューバダイビング」のこと。カッチョイイスポーツである。
飛行機から落ちるとき、やっぱり「やめる」とか言い出すかもしれないな・・・と自分の初ダイブをシミュレーションをしていた僕は、その話を聞きているうちにあることに気付いた。
「スキューバ」と「バミューダ」って、ちょっと似てるな・・・。
バミューダダイビング!!。
いかなる耳抜き能力を駆使しても耳、抜けないであろう深海(数m)で試される自失(とヨタ話)の恐怖とある種の感動!!。
楽しくないはずがない。
でも、海に入るとすぐ近くに潜水艦がいるんじゃないかと思ってしまう僕である。
たぶん一生できないかも。

電流を流すつまみを「強」に回す心理

「ガキの使い」のDVDがなかなか借りられなかったのだが、7日ほど前にようやく念願がかなった。
体育館でくろずくめの鬼たちと追いかけっこするやつと、怖さげな旅館に一泊するというもの。
うん。
面白い。
堪能した。
そして、ひとつだけ言えること。
近い将来、人間心理学の教材にでもなりそうだ・・・。

長者必見の理

生きていると、経験が積まれる。
もちろん経験を積むことはいいことなのだが、デメリットもある。
新しい発見が、経験によって邪魔されてしまうのである。
そんな刺激的なことが少なくなってしまうのは、人間にとってあまりに辛いことだ。
「暇で死にそう」な経験をした人は少なくないだろう。
そこにきて今、人間の寿命は延び続けている。
経験で黒く塗りつぶされた人生を目の前にして。
無意味に、無感動に引き伸ばされた時間をつぶしていかなくてはならない責任が我々にのしかかっているわけだ。
「ひろし。ドラクエのレベル上げは定年後にしなさい。」