彷徨のしおり

「もう少し早く家を出ればよかったな」
そう思ったが、どうにもならない。
出かけることにした。
夜行バスはほぼ満席だったけど、どうにかひとつ、席を予約できた。
一人旅だ。
で、まんまと遅刻しそうな僕は電車の中で色々なパターンの謝りかたを考えていた。
1時間30ほどかかる道のりを、ほぼ1時間で進まなければ間に合わない。
でも、電車なのでいくら吠えようと、太ももの下に手を突っ込んで暖をとろうと、どうにもならない。
なので、夜行バスにギリギリ間に合ったときの謝りかたを考えていたのだ。
息切れは必須だとして、他にはどうするか・・・。
・・・3世だな。
何かの3世という感じにしよう。
あっ、ここの駅はすごく人が乗り降りするんだ。
よし、みんな急いで降りたり乗ったりするんだ!!。
・・・
よし、差し引きちょっと乗客少なくなったから電車も軽くなり、スピードが出るはずだ。
行け、行くんだ電車。
走った後のオイルは、おいしいに違いないぞ?。
ん?。
電車だからオイルはいらないのか?。
よく分からないけど、石炭かオイルかって言ったらオイルだよな。
あ、謝りかた考えなくちゃ。
とりあえず息切れはデフォとして、他にはどうするか・・・。
・・・大阪弁っぽいのだな。
大阪弁っぽい言葉使いでフレンドリィな感じにするんだ。
いける。
これでいけるぞ・・・。
バス乗り場には何故か、一番乗りで着きました・・・。

「彷徨のしおり」への4件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    いくつか解釈があるが、要するにみんなから嫌われてるんじゃない?

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    てめーこのーカルス氏!!。
    そのみんなとやらに嫌われないようにな!!

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