「こころ」、ここに有らず

私は一億何千万といる日本人のうちで、ただ貴方だけに、私の過去を物語りたいのです。
私は昔、病床に臥しておりました。
そのころ、ある人と知り合ったのです。
私はその友達の名をここにKと呼んで置きます。
Kは医者として優れ、有望されておりましたが、自身が病弱で、過酷な医療現場ではつらい日々をおくっておりました。
そんなある日、Kは日々のつらさを切々と私に話すのです。
彼の重々しい口から、日々のつらさを打ち明けられた時の私を想像して見て下さい。
とりあえず「すごく鍛えよ」と言いました。
Kが消え、長い月日がたったある日、私の病室に訪ねるものがありました。
そのまま金網デスマッチを行えるような四肢。
「なにかの影響を受けました」という感じのリストバンド。
全体的に劇画調。
そして、明らかに指で人を殺せるような顔。
生まれ変わったKでした。
そうです。
彼はスーパードクターと呼ばれる存在になっていたのです。
とりあえず私はバッチリ治してもらい、お嬢さんと結婚をいたしました。
Kはウェディングケーキの影で、うんうんうなずいていました。

「「こころ」、ここに有らず」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    アタタタタタジャカルタ!!悔い無し!!!

  2. SECRET: 0
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    夏目漱石の「こころ」。
    高校の宿題で読むだけではもったいない内容です。
    KはケンシロウのKなの?。

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